和尚のひとりごと “自分探しのひとり旅は…その都度課題を変えて続いていくものなのです”
六月…梅雨入りの空は灰色に流れ、
ときおり顔を覗かせるお日さまに、
夏の近づく足音を思う、
そんな毎日が続いております。
さて、
そんな心模様の時間を過ごす今月は、
お寺を離れて自分探しのひとり旅に出かけておりました。
グールプでもなく、
ツアーでもなく、
伴う知人友人もなく、
たったひとりの自分探し。
Facebookにもしたためさせていただきましたが、
昔の私とはちがう生き方を選択して数年、
なにやら小言や、
意見を言われることもあるようですが、
一度きりの人生に捧げる人生時計…
そのタイムリミット近づく
一日一日をどのように自分らしく生きるべきか。
職業が’“住職”
漢字そのものから言えば、住する職。
そこにいてあたりまえ、
そこにいて当然。
そんな生き方に疑問を抱いて、
いまはもっと自分の思いに時間を過ごし、
より良い和尚となれるようステージアップするそれも経験だと。
外に出るからこそ経験を生み、
対処を学ぶ。
偉そうに学問だけで説教など私にはできない。
みなと同じ経験、
人生模様につつまれ生きるからこそ、
その言葉に真実味が輝き人を惹きつける。
同じ経験をしていないのに、
ただ言葉でアドバイスしたところで伝わらない。
生き方を学んでこそ経典の意味が理解できる。
想像ではなく経験してきた当事者として。
宗祖の一遍上人も遊行(ゆぎょう)して日本国内を歩かれた、
お釈迦さまもインド国中を歩かれ布教された。
きっと、
いく所々の体験と見たことをつぎの布教地での話にされたはず。
だから、
迷える人々と同じ世界にはいって自らの経験値とされ、
教えを高めていかれたのだろうと、
個人的には信じています。
だから、
私も同じ世界に浸かるだけではなくて、
知らない世界の経験値をあげて進んでいきたいと、
それが今回の旅で得た答えです。
きっとまた、
ひとりで旅に出ることでしょう。
先代が遠くの世界へと旅立たれた、
その同じ年齢に近づいてまいりました。
この世に生まれて五十八年目の年を迎えている私は、
節目の還暦も目の前、
さて、
どう生きていきましょうか。
自分探しの旅は、
その都度課題を変えて続いていくものなのです、
もちろん、あなたもですよ、
その人生においてね。
過ぎ去った過去より明日の未来を。
そんな風に思うあなたでいてほしいなと、
私の心がつぶやいておりました…和尚のひとりごとでした。
コメント
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ようやく置かれた、
いまの立場に生きがいを得て、
これからも
信じた道を歩まれますことを願い、
背中をおす風となって…
応援させていただきます。
お目にかかりますそのときは、
笑顔を忘れず
ご持参でお願いいたします。 和尚
はじめまして・・・
「私の夢は一人暮らし」
数年越しの私の夢が叶いました。
西光寺の…大クスノ木➡ナギの木➡日限のお地蔵様にお願いをさせていただき、見守っていただき、たくさんのパワーをいただきました。
本当に有難うございました。
感謝しております。
子供達が一人立ちをしたのを見届け、私もひとりで生きていく事に決めました。
嫁ぎ先での苦しい日々から解放され、清々しい毎日を送っています。
自分探しのひとり旅~
自分らしく、どう生きていくのか…
いろいろな思いはありますが、
今は、まずは「健康!」
身体に良い食材や生活術に興味津々です。
和尚様のひとりごと…
いつも楽しみにしています。
お参りの際に、いつかお会いできたら嬉しいです。