西光寺
時宗 東福山 西光寺
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Saikouji Blog

和尚のひとりごと “いけない…心の涙が”

故郷は、
やさしい雨にうたれている。

昨日、
湖国に帰ってきた、
今日の法要の手伝いのために。

法要が終わるのは、
夕方
日暮れだろうか。
連休、
最終日の高速道路を、
そのあと
また東へと向かう。

年末年始をはさんで
数週間ぶりの両親。

そう変わらないが、
カラダの弱々しさは
進んでいるようだ。

帰ってきて、
いきなり
私に
そのカラダの辛さや
弱音をはいた父親。
母親も変わらず、
アルツハイマーの症状が
垣間見える。

今日、
私が育った
このお寺の新年の法要だ。

その
手伝いに帰ってきた。

お布施をともなわない法要。

僧侶には、
お金どうこうは関係ない。
そこに座ることに、
意味があるお勤めもあると
私は思っている。

お経したからお経代を…
ではない。

お経が、
僧侶をまたひとつ上のステージに
あげてくれると、
私だけは信じていたいからさ。

父親に話した、

『法要に座るのか?』

父親…

『疲れて無理かも』

と話したので、

『隅っこにいればいいさ、
疲れたら途中でさがっても。
来年のここにいないかもしれないから、
お経を聞いていたら』

と。

毎年毎年、
ずっと
長く座ってきた法要に
座れないカラダになってしまった寂しさは、
よくわかっているさ。

父親に、

『来年は遠くに旅立っていて、
これが最後になるかもしれないさ、
座ってるだけでいいから』

と…。

これも、
息子の優しさから生まれる言葉なんだよ。

親にかける言葉も、
そんなこといわなくてもいいのにと
聞こえる言葉にも、
親を思う優しさが寄りそった言葉なら
ときには
キツくないんだよ。

いうほうが、
もっと辛いんだぜ息子だからさ。

今夜、
静岡にもどります。

一週間少ししたら
また
帰ってくる、
病院への付き添いのために。

また、
両親に会えることを信じてね。
明日のことなどわからない
年齢だから。

いけない、
心の涙が…外まであふれてきそうになった。
さあ笑顔だ。

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朝から

Cafe にいる私です。

こんな気持ちの故郷の雨…私は好きです。

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あ、
お日さまが顔をだしてくれた、
笑顔でいきなさいと。

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さあ、
お店を変えて腹ごしらえ、
午後の法要に向かおう…和尚のひとりごとでした。

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