西光寺
時宗 東福山 西光寺
時宗 東福山 西光寺

Saikouji Blog

和尚のひとりごと “まもなく公開のはこびとなります”

季節も十月の終わりを迎えようとしています。

秋の風物詩、

お囃子響く周辺の秋のお祭りも遠く去って、

賑やかななか終わりを告げました。

しかし、

台風の影響もありましたが、

毎週毎週末、雨模様。

ビニールに覆われた

各町内の引き屋台も寂しそうに雨粒に濡れておりました。

雨をはこぶ梅雨に雨は少し、秋を深めるこの季節に雨は多し。

そんな感じを受ける今年の秋です。

さて、

私といえば相変わらず故郷の両親の元を往復しております。

新しい月が訪れたら、また故郷に帰る予定です。

高齢の父と母に付き添ってかかりつけの病院へと、それが私の役割です。

病院が遠い近いに関わりなく、

それぞれが抱えている病気がひきおこしてしまう症状が、

互いを精神的に疲れさせることがあります。

いい効果を発揮するなら私の役割も必要ないかもしれませんが、

間にはいるクッション的な話し相手としての役割が無いと、

病気を進行させてしまうこともあるかもしれません。

ガンを抱え、またアルツハイマー病を抱え、

そんな二人が話を合わせながら行動することも

難しくなってきた現実を目の当たりにすると、

カラダが空いているときには行ってあげないとという気持ちになります。

父と母との共有できる時間も多くはありません。

それを思うとなにをするでもない、

付き添いの時間でさえ大事な時間なんだと感じる

息子に帰ったときの私の本音です。

さて、

話は変わりますが、

いま地元にあります静岡産業大学の先生、

学生さんたちと共同事業を進めております。

日々まちづくりを研究されている学生さんたちからの依頼で、

みなさんの考えたまちづくりのアイデアに

コラボレーションさせていただくことになりました。

今年の春から数ヶ月間かけてひとつの事業をつくりあげてきましたが、

まもなく公開のはこびとなります。

若い学生さんたちが研究を積みあげていまの時代に合ったまちづくり、

たとえば、

『受け容れてもいいですよ』

というふうに、

どのお寺さまでも承諾というわけにはいきません。

和尚さまのお考えもありますし、

お寺お寺に歴史もあり風格もあります。

そのイメージを無くさないように何百年も守り続けてこられたものを、

和尚さまがその発想を変えてチャレンジする…

そんな和尚さまたちばかりではありません。

やはり、

受け継いだ以上、それを守る使命で日々ご努力されております。

それが普通かなと。

それもご立派な姿勢、

和尚さまとしては正しいと思います。

でも、私はちょっと違います。

ほかの和尚さまがやろうと思わないことをやってみよう、

ダメだったらやりなおせばいい。

大胆すぎて

多少お叱りをいただいても

それがいまの時代に合ったお寺の役割ならばと思うなら。

和尚としては、ほんと異端児ですね、私は。

でも、

良さもあるだろうと信じて、ここで生きている私なのです。

この個性、インパクト強すぎでしょうかね。

だって、

若い人たちを応援したくなるんですよ。

せっかくこの街のために研究、

実現したいという学生たちの志の芽を育ててあげたいと、

そして

その依頼先に私のお寺を選んで下さった、

これだけで断る理由などないと思ってしまう私なんです。

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さあ、

あと数週間でしょうかね、

西光寺✖静岡産業大学、

学生さんたちが西光寺を題材として考えたまちづくり、

まもなく公開のはこびとなります…私も楽しみです…和尚のひとりごとでした。

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