和尚のひとりごと “小さい秋につつまれて”
九月にはいってもかわらず
台風の進行方向に日本列島があります。
これほど集中して台風が上陸することも近年ではないことです。
被害に遭われた方々、
残念ながら命を落とされた方々、
心よりお見舞いとご冥福をお祈りいたします。
さて、
九月に入り、
ここ見付宿では、
国の国指定重要無形民俗文化財であります
見付天神社の裸祭りが今週末、
9日、10日の土曜日と日曜日に執りおこなわれます。
西光寺は寺院ですので神事との直接的なつながりはありませんが、
土曜日の夜、
門前の境内を開放させていただき、
神事につかっていただいております。
一年に一度、
神と仏との出会いです。
土曜日の夜になりますと、
勇ましい男たちの裸の練りが旧見付宿を進み、
深夜の御輿行列まで声が響きわたります。
何百年と守られ受け継がれてきた伝統の神事、
ここ見付の人たちにとっても大切なお祭りです。
これからも
この伝統を受け継ぎながら歴史が刻まれていくことでしょう。
ちなみに
わが家の子どもたちも小学生までは参加しておりましたが、
いまでは見る側、
というより関心が無いようです。
まあ、男だけのお祭りですから、
娘たちにとっては神事より露店の明かりのほうが
気になるのでしょうね。
お寺にとっては、
この裸祭りが終われば『お彼岸』も近しです。
さて夕べ、
自宅の敷地内、足元で月見草が咲いておりました。
一晩だけ咲かせる可憐な白色の花、
生きる力と意地、
短い命でありながらその誇りを、
風に乗せて揺れておりました、
足元でも小さな輝きが生きております、
小さい秋につつまれて…和尚のひとりごとでした。
コメント
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お便りありがとうございます。
また、
私のひとりごとを覗いて下さって感謝申し上げます。
もう義理のお母様のご葬儀を終え、
つぎは四十九日の法要の支度が始まりますね。
本当のこの世からの旅立ちは四十九日ですから、
故人にとっても大切なご法事、
いろいろ姑様ご存命中の時の思いがおありだとは思いますが、
しっかりとお勤め下さい。
また小姑さまたちからの言葉で
心穏やかにとはいかないと思いますが、
そんなもの聞き流して、
もっと楽しくなるものへ気分を変えてみましょう。
人は人と生きていかなければならないもの。
だから適当なおつき合いもある意味必要です。
いくら気を遣っておつき合いしても、
早々に相手が自分の求める人に変わることはありませんし、
ほとんどの人はそのままの人で
生きていかれるものです。
だからこそ、
どんな環境におかれても
その環境のなかにあっても心穏やかに過ごせる方法、
知恵を出して下さいね。
それが仏の知恵であり、
出した本人も仏さまと同じなのです。
仏さまは、
上手に生きることを説いておられます。
上手のやり方は…人それぞれ。
そんな上手さを探すこれからの人生であってほしいものです。
そして、
まわりのことはまわりにまかせて、
大切なのは自分自身の心の持ち方です。
楽に楽しく上手に歩む道を探る人生、
四十九日法要を済ませたあとは、
そんなことを考えながら、
置き忘れていた笑顔を思い出して下さいね。お便り感謝申し上げます。合掌
和尚からでした
初めまして。
知り合いの方から、和尚さまのblogを紹介され、楽しく拝見させて頂きました。
河を流れるような文章で、心地よい流れを愉しむ淡水魚の気分です。
昨日、姑が旅立ち、一抹の寂しさと、送り出した達成感の中で、これから執り行なう告別式の慌ただしさ、心休まずです。
義理姉たちからの嫌味のシャワー、、、色々考えただけで心が泣いだり、複雑な心境です。いつも心穏やかに過ごせたら幸せですね。