和尚のひとりごと ”人生最後の乗り物”
それにしても雨が続きます。
梅雨のイメージである6月はほどほど、
初夏をイメージさせてくれます7月にはいって思いっきり、
そんな表現が似合うここのところの空模様です。
例年ですと、
7月のお盆に伺いますと気の早い蝉たちが
その声を響かせているのですが、
今年はまだ聞こえては来ません。
それだけ気温が低めなでしょうか。
たしかに蒸し暑さを感じる日中が少ないと思います。
年に一回のお盆まわり、
お邪魔しましたお家では、
いろいろなお話をさせていただいております。
そのうちの一軒のご年配のお母さん、
最近の若いみなさまの表情を見て感じることをお話されました。
「私が小さな頃は、
お若いお母さんたちのお顔から、
幸せな感じのものがあったような気がします。
でも最近のお母さんのお顔からは、
幸せが表情に出ていないように思うのです」
と。
たしかにいまは生活に追われて子育てで目いっぱい、
「目の前のことだけであとは余裕がないのかもしれませんね」
と答えさせていただきました。
お母さんがそう感じるように、
その人そのものから幸せなものが伝わってくるようなことが
減りつつあるのでしょうか。
幸せにも大きなもの小さなものがありますが、
それを心の笑顔にできる人は、
幸せ感というものが
自然と身体の内面から生まれてくるのかもしれません。
もちろんすべての人が、
周りの人を観察して、
そのようにとらえることはありませんが、
不幸せよりは幸せのほうが、
やっぱりいいにきまってます。
社会そのもの、
時代そのものが影響することだってあるでしょう。
どうせなら一度きりの人生なのですから、
われが生きる時代くらいは、
幸せを振りまいて生きてみたいものです。
そんな人生をまっとうして、
最後に乗らせていただきます乗り物、
霊柩車もいまやハイブリッド。
自然に優しいエコな時代はここまで進んでいるようです。
人は人生を終え自然へと帰るのですから、
それもお似合いです。
あとは幸せ感を生み出す時代を願うばかりです…和尚のひとりごとでした。
コメント
和尚のひとりごと ”人生最後の乗り物”のご感想やコメントをお寄せください。