西光寺のブログ

ふたたびの週末も、

終わりの時間を迎えようとしております。

日曜日のひとときは、

雨模様からはじまり、

気がついたら青空がひろがり、

軽い雲たちが

その白さを自慢するかのように流れていきました。

そんな様子を眺めながら、

今日もたくさんのひとたちが笑顔に染まって、

素敵な時間を

共有されたのではないでしょうか。

もう、

標高の高い山々では、

紅葉がはじまり、

そろりそろりと

里へとおりてくるのでしょう。

この街も、

あなたの街も、

そんな季節の美しさに輝いて、

だれかと寄りそいながら

歩きたくなる気持ちになってしまいそうですね。

声をかけることができるなら、

さあ、

あの人に連絡をしてお誘いでもしましょうよ。

風もあなたの背中をおして、

勇気を贈り、

微笑みながら

応援してくれると思いますよ。

だから、

あなたの住んでいる街で風を感じたなら、

どうか、

逃がさないよう

お友だちになってしまいましょう。

その方法は、簡単。

そこに閉じこもらず、

玄関の戸を開けるだけ。

聞こえてくる

木々や草花の揺れる音さえ見つけたなら、

もう、風たちのいる場所は、

見つけられます。

それが、

秋の季節が囁く、

青空の下への誘いでは…ないでしょうかね。

さてさて、

こんなことを書いているからでしょうか、

お寺のホームページの問い合わせにお便りが…。

北海道にあります

出版会社のような書き出しで、

うちのホームページを拝見させていただいて、

ぜひ、

出版をされませんか？

というオファーでございました。

チラッと覗いただけで、

先方のことを詳しくは、

調べておりませんが、

自動で送信されているようなお便りでした。

これに似たお誘いのお便りは、

これまでも…

SNSを使って集客をというものが

不定期で送信されて来たりと、

新規集客に関したものが多いと思います。

今回も、

出版を通じて、

文面には…

新規集客の文字が踊っておりますので、

もしかしたなら、

文面を変えて、

同じ所からかもしれませんが、

定型文というものは、

どうしても、

その先に、

本当に人が関わっているのか？

と疑ってしまうこともあります。

今回も、

そんな感じでとらえておりますが、

昔々、

『本を書いたら』

と言って下さったり、

『毎日の一言を印刷して本にすればいいのに』…

と勧められたり、

私の書く言葉と

世界観を

受けいれて下さる方々もおられましたので、

まあ、

自動送信とはいえ、

私をふりむかせる、

なかなか

いい関心所をついてきたなと思いましたね。

これからも、

ひらめきと世界観、

そのときに感じて

浮かんできた文字を紡ぎながら、

少しでも

思いを伝えられる…

文字のマジックに

私を重ねていきたいものです。

さてさて、

今日、

日曜日、

夕方の時間、

六名の学生さんたちが寄って下さいました。

『自由にどうぞ』

とお声かけいたしましたので、

本堂と境内の見学のあと、

『中世の石塔は…どこにありますか？』

とリーダらしき彼に尋ねられましたので、

『私が案内してあげます』

と裏庭まで案内、

『静岡県内で唯一確認された存在として、

とても貴重な中世の石塔』

と説明しながら

実際に石塔を傍で見ていただきました。

『どこから来られたの？』

と尋ねましたなら

『京都から来ました』

とのこと。

そして、

『遠くからありがとうございます、

せっかくだからこれをあげるよ』

と縁結びのお守りであります

ナギの木の葉っぱを、

特別に

みなさんおひとりおひとりにさしあげて、

『大学の勉強と、

これから出会う

いろいろなひとたちとの良縁を祈ってます』

と伝えました。

『今日は、どこかに泊まるんですか？』

と私が尋ねますと、

『このあと京都へもどります』

…とのことでした。

『京都まで気をつけてお帰り下さいね、

浜松駅からなら、

ひかりに乗れば京都も近くなりました』

と見送り、

最後に私が尋ねました…

『ちなみに京都は、どこの大学なの？』

と。

六人のリーダーの彼が答えて下さいました…

『京都大学です』

『京都大学…たいしたもんだ』とみなさんに伝えた私です…和尚のひとりごとでした。