西光寺
時宗 東福山 西光寺
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Saikouji Blog

和尚のひとりごと “追い越される上手さと心の余裕”

五月も後半となり、

春の陽気から、

だんだんと

雨の季節へと支度をはじめそうな、

ときおりの雨模様が訪れる

今日この頃です。

先日の雨が去った今日は、

朝の曇り空も遠くへと、

気持ちのいいお日さまの陽射しに

つつまれている街中の風景です。

その様子を眺めておりますと、

感染がひろがった

あのひとびとの姿も自由がもどって、

気兼ねなく

顔を出しながらの会話や食事に、

笑顔の時間が花咲いております。

各地のイベントやお祭りも開催され、

賑やかなひとびとの背中には、

『まっていたよ』

と文字が浮かんでいるようです。

こんな日は、

どこかに出かけたくなりますが、

朝からのお経と、

午後は、

本堂に座って

思い浮かんできたひとりごとを

したためております。

訪れてくださいます

参拝の方々も…

いつものようにゆっくりと

お参りができる

静かな時が流れている境内です。

今日は、

お寺に行くより

もっと楽しいところへと

足をはこびたくなる気持ちもよくわかります。

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私だって、

青空の下に飛びだして、

ゆっくり

遊んでみたい気分になりますからね、

ほんと、

こんなに清々しい

五月晴れの一日はね。

これからの数日、

昼間の予定は、

あまりはいっておりませんが、

また美味しいお酒を求めて

ふらっと夜の街へと…はあるかもしれません。

一度きりの人生、

いまを生きる時間の使い方は、

簡単にできるようでできない、

だって

その時間に追われてばかりですからね。

時々は、

時間に追いぬかれて

ひとりぼっちの気分になることも。

このかけっこは、

生まれた瞬間からはじまり、

命尽きるときまで続いていきます。

そりゃ、

追いぬかれないように

前を走る余裕も

いいかもしれませんが、

ぬかれることがあっても大丈夫なように、

追い越される上手さと、

『お先にどうぞ』

と言える心の余裕くらいは、

支度をしておいても

悪くはないだろうと思う私なのです。

ビリでも、

最下位でもいいじゃない、

最後がいるから

先頭が目立つ役目を果たせている、

そんな

おおらかさでありたいと決めている

私でもあります…和尚のひとりごとでした。

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