和尚のひとりごと “まとめのひらめき…もう数日かかりそうです”
四月の桜の花々が美しい
季節となりました。
早々と咲きはじめた
三月の花びらも、
ここのところ
通りすぎていく風たちの悪戯で
舞い散り、
アスファルトの先のアスファルトへと
新しい旅をはじめております。
この街では、
入学式も近く、
大きなランドセルを背負った
新しい小学生が通学する景色も
まもなく訪れます。
そんな可愛らしい様子を見たいと
がんばっていた花びらも、
風に耐えられず
飛ばされていく淋しさが漂う、
足下の…
ピンク色の模様でもあります。
さて、
新型コロナウイルスによる
感染拡大もおさまりを迎えて、
各地では、
たくさんのひとたちが動いております。
この遠州地方でも、
賑やかな
浜松祭りが帰ってきそうですし、
日本列島各地、
観光地への流れも
いよいよ
盛んになっていくことでしょう。
私がたずさわっております、
磐田市で開催…
【磐田大祭り 遠州大名行列・舞車】も、
四月二十九日の本番に向けて
準備が進んでおります。
当日、
くり広げられます
大名行列の練習もはじまり、
日曜日の夜、
私も参加されます
中学生のみなさまと時間を共有し、
素晴らしい
舞台を作りあげようと体育館では、
元気な声が響いております。
そして、
その大名行列のなかで演じられます時代劇、
毎年、
旧東海道見付宿に関わる
昔々の出来事や物語、
それを題材として
シナリオから台詞を完成させてまいります。
もう、
十年…毎年毎年、
物語をひとつひとつ私が作ってまいりました。
ひらめきがないときは、
一切、
物語が浮かんではまいりません。
その代わり、
一旦、
ひらめいたなら、
頭のなかに浮かぶ
場面と台詞を一気に文字におこして、
登場人物の数と、
舞台の演技を想像しつつ、
ほぼ
数十分間の時代劇をしたためてまいります。
今日は、
先に完成させました
シナリオにあわせた物語から、
舞台の場面のひらめきがあり、
ただ私は、
それを文字にして、
架空の物語を作りあげてまいります。
今年、
私がいただいたテーマは、
盛りあがっております
大河ドラマから…
徳川家康公と見付宿のつながりを、
史実を基に
作ってほしいと言うことでした。
はっきり、
物語の形が見えてこないと
文字も浮かんではきません。
舞台上が想像できなければ、
登場人物も定まりません。
さきほど、
始まりから終わりまで
一気に文字にしました台詞を、
このあとは、
余分なところを削りとって、
簡略にしてまいります。
そして、
四月中旬の台詞練習を迎えて、
演じていただきます
みなさまへ台詞の確認と、
場面ごとの演技を指導させていただきます。
このひらめきは、
イベントばかりではなくて、
普段の空想や
歴史のロマンを豊にしてくれる、
私にとっては…
うれしい才能とでもいうのでしょうか。
時々、
本を出したらと薦められますが、
周りの知り合いのみなさまは、
短くとも
なかなか…
こうして物語を書きあげることが難しいそうです。
そのようなことを思いますと、
これを
才能と呼ばせていただいても、
自分自身が言うのなら許されるかなと、
自分自身納得している私なのです。
さてさて、
待っているのですが、
まとめのひらめきは、まだ来ないようです。
やれやれ…もう数日かかりそうです。
今夜も…
カウンターの私を思いうかべながら、
お家でアルコールでもいきましょうかね…和尚のひとりごとでした。
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