西光寺
時宗 東福山 西光寺
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Saikouji Blog

和尚のひとりごと “日本のどこかで…私を待ってる…人がいる”

ふたたびの日曜日、

日にちが過ぎていくというのは、

ほんとうに早く感じるものです。

『雪解け間近の北の空に向い、

過ぎ去りし日々の夢を叫ぶとき、

帰らぬ人たち、熱い胸をよぎる、

せめて今日から一人きり、旅に出る。

ああ、日本のどこかに、私を待ってる、人がいる。

いい日旅立ち、

夕焼を探しに、母の背中で聞いた、歌を道連れに。

岬のはずれに、

少年は魚釣り、

青いススキの小道を、帰るのか。

私は今から、

思い出を作るため、

砂に枯木で書くつもり、さよならと。

ああ、日本のどこかに、私を待ってる、人がいる。

いい日旅立ち、

ひつじ雲を探しに、父が教えてくれた、歌を道連れに。

ああ、日本のどこかに、私を待ってる、人がいる。

いい日旅立ち、

幸せを探しに、子供の頃に歌った、歌を道連れに』

こんな歌詞の歌が似合う

季節へとうつろいはしておりますが、

深夜の津波警報。

日本列島を駆けめぐった

危険の訪れを知らせる報道が、

海辺のみなさまは…高いところに避難!

とくりかえされておりました。

東日本大震災を彷彿させる冷たい夜でしたが、

被害の様子もわからぬまま

朝を迎えました…西光寺です。

また、

昨日につづき大学合格を目指して、

多くの人たちも試験に臨んでおります。

そんな受験の日の真っ最中に事件が発生したりと、

ほんと、

先日のひとりごとに書かせていただいたとおり、

日本人の美しさは、

遠くへとなりつつあります。

自然界は、

遠く遠くの昔から、

大地を揺るがし、

いろいろな災害をおこしてきましたが、

でも、

そのあとに風光明媚な景色を作り、

残して、

いまがあります。

もちろん、

そこには、

数えきれないほどの命の犠牲と

歴史が刻まれてきたと思いますが、

後の代の人たちに自然の芸術、

美しさだけは残してくれました。

それにくらべて、

日本人の持つ人の美しいこころは、

後の人たちに…

なにを残すことができるでしょうか。

美しいこころを自らの遺産として、

語り継げるあなたでいてほしいと願っております。

日本のどこかであなたを待ってる、

大切な人のために。

待ってる人なんていないさ…

そんな風に淋しいあなたでは…いてほしくないな。

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澄んだ青い空の下、

わたしにも待ってる人がいるんだという、

思える、

美しいこころからはじめてみましょうか…和尚のひとりごとでした。

 

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