和尚のひとりごと “お檀家のみなさま…うちのおっさまは…私でよかったと喜んで下さるでしょうか…”
時が過ぎるのは、
とても早く感じて、
また一週間の終わり、
週末を迎えております。
季節も過ごしやすくなり、
そろそろ各地から
紅葉の便りがとどきはじめる頃でしょうか。
そんな秋の情景に染まりながら、
気の合った仲間たちとゆったり、
お酒でも酌みかわしたい私です。
さて、
今週は、
西光寺から生放送番組の生中継があり、
私も出演させていただきました。
地元静岡、
SBSテレビ【静岡放送】さんの情報番組、
#ORANGEの木曜日コーナー、
“木曜どこでしょう”に、
お寺の紹介を兼ねてださせていただきました。
前半、後半、
合わせて約9分間の枠で生中継されました。
本番前のリハーサルでは、
カメラ位置から台詞、
そして
秒単位のタイムスケジュールの確認。
前もって取材された
ロケの編集を流すということとちがって、
すべてにおいて、
静岡市の放送局と
連絡を取りあいながら準備が進んでまいりました。
僅か数秒単位を生みだすため、
台詞の長さや、
境内の移動にかかります
時間を調整されておりました。
当初、
ナギの木、大クス、
日限地蔵尊を移動して縁結びのお参り、
本堂のなかにおられます占いの先生とのやりとり、
そこまでかなとお話しされていましたが、
制作担当の方がどうしても奥の方、
風鈴と飾りが並ぶ書院まで
視聴者のみなさまにご紹介したいということで、
山門から書院の部屋まで放送されました。
お寺にとりましては、
とてもありがたいことです。
無事に生中継が終わり、
西光寺まで出向いて
中継の様子をご覧になっておられた方々と
歓談されていた、
SBS静岡放送、
鬼頭里枝アナウンサーも、
ここでの時間を満足げに過ごされていたご様子。
九月、
鬼頭さんが…
プライベートで訪れて下さったことがご縁となり、
今回、
またひとつ大きなご縁につながりました。
お寺の宣伝効果を期待することより、
ロケの経験は、
何回かあります私がはじめて、
生放送の現場にたずさわるその経験のほうが楽しくて、
とても有意義な時間が刻まれていきました。
もちろん、
最後には鬼頭さんと記念写真、
そして、
思い出の証としてサインをいただきました。
西光寺の跡取りとして望まれ、
ここを訪れてもうすぐ四十年、
小さなご縁は大きなご縁をはこび、
またなにかしらのご縁を導いて結ばれていく。
その不思議さのうえでひとは、
成長していくものと思う私です。
お寺といたしましても、
お檀家のみなさま、
喜んで下さるでしょうか、
『うちのおっさまは、私でよかった』と。
少しだけ、
いいえけっこう、
磐田市内にあります各ご寺院、
そのご立派なご住職たちを思えば、
あるべき僧侶の姿から離れてはおりますが、
それもまた…
みなさまとのご縁ということでお許し下さいませ。
ここを離れて、
私が遠い国へと向かう…
永遠の旅路の瞬間を迎えるそのときまで、
もうしばらくご辛抱を。
私の近くで、
風鈴が清かな風に揺れておりました。
『和尚、お迎えの風は、まだ早いよ、まだまだやりたいことがあるんでしょ』
と可愛らしい音色を響かせながら
秋風たちが、
足下を通り過ぎていったひとときです。
さて、
先日、
誘われて教壇に立ちました
磐田市立磐田第一中学校での授業、
“ようこそ まちなか先生”のお役も無事に終わりました。
50分間授業をふたつ
受けもたせていただいた
中学校の生徒さんたちとのご縁も、
また、
まだ見ぬ未来にご縁を導いてくれるでしょうか、
それがまた嬉しくて、
明日を望む私なのです…和尚のひとりごとでした。
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