和尚のひとりごと “ご供養のこころをいっぱい…支度をはじめております”
お天気の崩れを待つかのように、
風はなびき、
木々の隅々を通りすぎていきます。
日本列島、
今回の台風の上陸はなさそうですが、
梅雨前線を刺激しながら押しあげ、
たくさんの雨を残していくかもしれません。
まだまだ、
この脅威の訪れはこれからが本番ですが、
毎年のように
くり返される被害で
儚く消えていく
尊い人命がありませんことを願うばかりです。
昨年も、
新型コロナウイルスによる
感染拡大のなか、
追いうちをかけるように自然の力は猛威をふるい、
記憶に残る
傷跡を大地に残していきました。
ワクチン接種がひろがりつつありますが、
思うように進んでいないのも現実。
また、
東京オリンピック2020が開催されるにあたって、
ふたたび感染の波が訪れる可能性に、
止まらない不自由さを危惧されております。
二年つづけて
望まない自然界の出来事が重なり、
その日が訪れることになるのでしょうか。
我慢の限界を越えて動きはじめたひとびと、
今日を生きるために
選択せざるえないお店のひとたち。
それぞれの思いを乗せながら、
まもなく六月が去ってゆきます。
七月にはいりますと七夕、
文房具店へ
買い物に訪れますと、
願いをしたためる短冊や飾りが販売されております。
これもまた、
日本の風物詩になっておりますが、
今年の願いは…
叶えてもらえるでしょうか。
天高く、
遙か夜空の先のまだ先、
一年ぶりに織り姫と彦星が顔を合わす、
その喜びを
地球上まで贈りとどけてくれるなら、
ありがたいのですがね。
それとも、
織り姫と彦星もソーシャルディスタンス、
いつもより
近いようで遠い距離感で、
おふたりの間には、
透明の板が立てられ濃厚接触禁止…。
こちらもあちらも
気を遣って大変のようなので、
せめて、
ここだけは、
気を休める季節感の空間をと思いつき、
こちら側に
七夕の飾りをしてみました。
訪れてくださいます
みなさまの願いが叶い、
一日でも早く、
落ちついた
ご多幸の日々が帰ってきますようにと。
飾りも気安め程度ではありますが、
目に見えないこころの短冊に
それぞれの思いを刻んで、
みなさん…
気持ちぐらいは、
期待いっぱいでありたいですからね。
さてさて、
七月のお盆のお経が近づいてまいります。
わたしの気持ちは、
ご供養のこころでいっぱい…
になるよう…
その支度をはじめております…和尚のひとりごとでした。
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