西光寺のブログ

梅雨空を思わせる日曜日。

遠く西の街では、

記録的な早さでの梅雨入り宣言。

まあ、

いまのご時世を思いますと、

同じ宣言でも、

まだ

梅雨の宣言のほうが日常らしくてよいと思う私です。

この街の感染者数も高くなりはじめ、

気をつけないといけないという

心がより一層ふくらみつつあります。

この境を跨いではいけない、

いつものように

向こう側の景色がすぐそこに見えていても、

県境には、

目に見えない壁が立ちはだかり、

地図上、

細い線でわけ隔てられた

それぞれの街が存在している。

接している街同士、

生活圏は同じなのに

左右で対応も、

気持ちを表し吹いている風も、

ちがうように感じる風景が日本列島津々浦々、

どこに住んでいようと

明日は我が身なのでしょう。

ここ磐田市も

そんな雰囲気が漂っておりますので、

街の賑やかさも静かでしょうか。

今日は一日、

私もお経などでお寺におりますので、

外の雰囲気はわかりませんが、

もしかしたなら、

マスク姿で密集を避けながら

でかけているひとたちも多いのかもしれません。

ありがたいことに、

ここ西光寺も

縁結びのお参りに訪れてくださるみなさまで、

たくさんではありませんが、

静かにお参りができる範囲、

大きな集団を生むような人数以下、

小さめでありながら、

気のあったひとたち同士でしょうか、

ご家族もあれば、

ご友人同士も。

その会話は賑やかです。

いろいろな世代の方が手を合わせ祈る姿に、

ありがたさの美しさが加わったなら、

それだけでもう、

お寺のお参り、

お寺にでかけてきた

その意味に出会うことができるのです。

いま、

往き来することの自粛が求められている

現実がありますが、

賛否があれども、

今日、

そこに行かなければならない理由があって、

こころがその場所に

救いをもとめるのであるなら、

扉を開いて待ちびとを待つ…

そんなお寺がここ磐田市にひとつくらいあって、

えらばれる…

より所になることも

“いいじゃない”

と思う私でもあるのです。

あなたにも

そんな風にこころが引かれて（惹かれて）しまう、

あなたが住む街のどこかに、

こころのお気にいりはありますか？

そして、

やっと

お気にいりを見つけることができましたか？

もしかしたら、

まだこころが気づかないだけで、

『待ちびと来たらず』

…とズッと待っている所があるのかもしれませんよ。

アリスのように…

【不思議の国】に気づいてくださいと待ちながら。

そして…見つかるそのときまで…和尚のひとりごとでした。