和尚のひとりごと “境内のクスノキを見つめているわたし”
下り坂の曇り空、
明日には、
大地に降りたいと
せがむ水の精たちをはこぶ
配達人がこの街の空にも到着しそうです。
月曜日ではありますが祝日でお休み。
もちろん、
仕事に時間を費やしておられますみなさま、
お仕事おつかれさまです。
そして、
ゆっくりと時間をお過ごしのみなさまも
おつかれさまです。
例年ですと、
新成人となられた方が
お墓参りに訪れる風景がひろがりますが、
今年については、
その姿はありません。
それぞれのお祝いの時間を工夫して、
大人の扉を開いた実感を
楽しんでおられるのかもしれません。
お祝いの笑顔につつまれて、
今日は…
良き日になりますように私も願っております。
その大人の扉の向こうには、
『大人としての責任』
と書かれた標識があり、
その自覚の元人生がすすんでまいります。
どうか、
素晴らしい人生を、
志高く歩んでほしいと思います。
それにしても、
寒い本堂。
お寺は修行道場とはいえ、
寒いものは寒いものです。
こうして本堂にひとり座っておりますと、
足下から冬の季節が戯れ、
冷たさにカラダも凍えてまいりますが、
ここから眺める風景が好きで
今日も朝から座っております。
声をかけてくださるみなさまとの語らいと
時間が楽しくて、
ついつい
用事がないときは座っております。
訪れるひとは少ないですが、
縁結びのお嬢さんたちとご朱印もチラホラ。
初詣を分散させて今日、
日本各地、
何処かで初詣のみなさまもおられることでしょう。
新成人の思い、
そして、
今日の願いと志が明日の人生の花を咲かせ、
いつの日か大輪の成果を導く人生をと祈り、
合わせて、
縁結びのキューピットに背中をおしてもらえる
あなたの人生をと、
境内のクスノキを見つめているわたしです…和尚のひとりごとでした。
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