和尚のひとりごと “ここはお寺です”
少しお天気も回復したでしょうか。
雲の多い日曜日ではありますが、
青い空に浮かんでおります。
ときおり
秋の日射しが大地へととどき、
心地のいい暖かさが風とコラボレーションして、
大地も
ご機嫌がよさそうに感じる
日中の街並みと西光寺です。
今日は、
朝から門前を流れております加茂川の清掃日。
町内のみなさまが川へとおりて、
各担当の範囲を奇麗に除草いたします。
磐田市も
以前より下水道工事にとり組み、
各町内整っておりますので、
流れている水はきっと奇麗なほうだと思います。
水の底に張りついた藻を
丁寧に剥がしながらの作業。
ちょうど曇り空であった関係で、
炎天下の作業を思いますと
少しカラダ的には楽であったかなと思います。
藻を剥がしておりますと
小さな命との出会いもあります。
名前がわからない小魚、
そして、
今年の掃除でも顔を出したウナギ。
確実に自然の命の営みがここにあり、
住みやすい環境になっていると思う私です。
そんな川掃除の最中、
『おっさま』
と声をかけて下さった町内の若いお父さん。
『うちの嫁さんが…
西光寺さんでライトアップされているから見に行こう』
と話されていると。
『ライトアップではなくて、
気持ちイルミネーションを支度して飾ってみました。
新型コロナウイルスによる
感染拡大で暗くなった気持ちを明るくできるのであるなら、
そんな明るいお寺があってもいいかな』
と私。
『町内にそんなことをして下さるお寺があってありがたい』
と話されておりました。
それでも、
『夜のお寺、墓地もあるし…と嫁さんに話しています』
と笑顔で話されておりました。
『ほんの気持ちだけの飾りですがご自由にどうぞ』
とお伝えした私です。
ソーラーによる電飾ですから
太陽の日射しだけが頼り。
曇りや雨模様が続きますと点灯はいたしませんが、
それでもしばらくは、
そのままにして
彩りを添えておこうと考えております。
よくクリスマスのイメージで見られそうですが、
ここはお寺です。
きっと、
極楽も美しく煌びやかな輝きに
つつまれていると思いますから、
極楽の世界も…
こんな楽しい感じかなと思って下さるなら、
視覚から知る仏の世界、
そこに
イルミネーションの意義が生まれると思うのです。
今夜の輝きのために、
もっともっと日射しをお願いいたします…
空を見あげながら
お願いしている今日の私です…和尚のひとりごとでした。
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