和尚のひとりごと “秋はカーペンターズが似合います”
秋も深まりをはじめ、
街の景色も
夏の輝きから秋の落ちつきへと
移ろいでまいりました。
通りすぎる風に虫たちも喜び、
嬉しさあまって
美しい声で鳴いております。
境内もすっかり落ち葉の音が響きわたる装いです。
秋のお彼岸も賑やかにお参りのみなさまが。
またご朱印を求めてのひとたち。
新型コロナウイルスによる
感染拡大防止のため
出かけることをひかえていた夏の日々。
自由に出かける雰囲気につつまれはじめて、
夏の帰省ができなかった人たちが
この連休の時間を利用して
もどって来られておられるのでしょうか。
きっと、
ご先祖さまも喜んでおられることでしょう。
ほんと穏やかな日中、
今日は敬老の日で祝日。
みなさん、
それぞれの過ごし方で
目的の地で笑顔の花が咲いていることでしょう。
それを見守るかのようなお日さまの暖かさ。
あの厳しき暑さは遠くへと。
季節は私たちになにを伝えたくて
変化していくのでしょうか。
それに気づいたとき、
四季と遊ぶ楽しさと
知恵を得るのかもしれませんね。
本堂から境内を眺めておりますと、
縁結びのお参りに
訪れて下さったみなさまがお参りを。
心に秘めた願いを残していかれます。
その願いはご本人のみが知り、
あとは、
“私のまま”
に一歩を踏みだす
きっかけを知りつぎのステージへと。
そこに輝く舞台、
『真ん中に立つあなたでいて下さいね』
と心でつぶやいている私です。
耳を澄ますと
木々のざわめきが心地よく伝わってきます。
こんなときは、
この季節が似合うBGMを。
朝からカーペンターズの澄んだ声がひろがっているお寺。
日本列島、
こんなお寺もなかなか少ないでしょう。
きっと和尚が楽しみすぎです。
それにしても、
秋はカーペンターズが似合うんですよね…和尚のひとりごとでした。
コメント
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アンさん
ご参拝ありがとうございました。
長い歴史を重ねてきました木々に触れて感じること、
それは誰しもが体験する心の景色であると思います。
そのときの心に正直に浮かびあがる“思い”。
けっして勝手な解釈ではなくて、
そんな私でいいよと…
目に見えない存在が背中をおしてくれた証だと思いますよ。また
ご参拝をお待ちいたしております。和尚
今日初めてお参りさせていただきました。
”私のまま”に一歩を踏み出す
ブログを拝見し、私が感じたことが書かれていて驚きました。
なぎの木とクスノキの前で、ふたりで写真を撮りました。光の加減もあるのでしょうが、ふたりのまわりがほんわり金色に包まれていました。
「いいよ」って言ってもらえた気がしました。勝手な解釈ですみません。
またお参りさせていただきます。ありがとうございました。