和尚のひとりごと “答えを見つけるはじまり”
八月もあと少しで終わり、
暑さは変わらず夏気分の空。
青色に白い雲は浮かび、
季節をはこぶ風に流されながらも
耐えている自然の綱引きのように。
旧暦では…葉月。
紅葉に染まった
葉っぱが落ちはじめる頃を表した八月の呼び方。
いまでは、
秋に染まる前に暑さで落葉してしまいそうな
街の緑たちです。
残暑厳しき日々、
その日射しはカラダの体力を奪い、
疲れが体調の変化を導く。
ジッとしていることばかりが良くはありませんが、
時間帯を考えて出かけることも、
上手に生きるということでしょうか。
さて、
日本全国ご利益満載の神社仏閣がありますが、
西光寺も足下にもおよばない、
有名で高い知名度。
でも、
そこを訪れる人々のすべてが叶うのであれば、
日本に住むすべての人たち、
苦しみは消えてハッピーな日常になると思いますが、
なかなか
現実的には難しいことであります。
願いが叶った方々は、
それなりに行動やあきらめない思いをもって、
その時々の結果を答えとして
受け容れられる人たちだと思います。
なんだ、ここはダメだった、ご利益は無い…
そんな心では、
ますます彷徨うだけと思います。
私の心が落ちついて、
自然体で過ごせる聖域。
その場所にいることが大事で、
願いはオマケのようなもの。
そのぐらいの軽さで、
まずは自ら決めた
聖域に向かうことが良いのではないかなと
個人的には思います。
そして、
時間に余裕をもってゆっくり参拝ができること。
慌てていたら、
せっかくの願いも
伝え忘れてしまうかもしれません。
パワースポットめぐりで大事なことは、
ご利益を目的としたきっかっけが、
いつしか
心のより所や癒やしの居場所になっている私になる。
それって、
とても“いいね”と思うのです。
今日も暑いなかを訪れてくださる
みなさんのお姿を眺めていますと、
私の心は…
『どうぞごゆっくり、自分と向きあい、
いっぱいほとけさまと、
そして緑清かな木々とお話しをなさってくださいね』
と常に言葉が浮かぶのです。
そして、
声をかけてひとときのご縁、
私の今日を楽しんでおります。
縁結びが目的であろうと御朱印が目的であろうと、
求めている答えが見つからなくても大丈夫、
ここを訪れることが、
その答えを見つけるはじまりなのですから…和尚のひとりごとでした。
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