和尚のひとりごと “見付宿恋物語BIGスリー”
小さい秋を
見つける日々が多くなってまいりました。
虫の音色や
小さく寂しそうな蝉の声。
朝夕の風も熱風から涼やかさをはこび、
カラダをつつみこむ優しさに
ホッとできている八月末の風景です。
それでも日中は、
夏の余韻が通りすぎる記憶を刻んでおこうと、
気温を上昇させて、
白い雲を友だちにしながら居すわっております。
雲のうえには、
高い秋の空がひかえているのですが、
そんなことにはおかまいなし、
揺れる木漏れ日に気温上昇の秒針を進めている、
ここ磐田市です。
何事もなければ、
この季節が終われば秋のお祭り、
賑やかな声とお囃子が響いていたことでしょう。
今年の秋は、
新型コロナウイルスによる
感染拡大防止のため、
神事のみとなり、
賑やかな喜びは遠くへとなってしまいました。
神さまたちも
致し方ないとあきらめモードでしょうか。
地元のお祭りであります
見付天神社“裸祭”は、
年に一度許された神さまの逢瀬の日。
逢いたくて逢いたくて…
ようやく
そのときを迎えるお祭りが一部の神事を除いて中止。
神事のことは、
よくわかりませんが、
せめて、
地元に祀られている
女性の神と男性の神の願いだけは、
叶えてあげてほしいなと思う私です。
よく考えますと、
このお祭りの意味や、
ここ旧東海道見付宿を舞台として残る謡曲
『舞車』で語られる、
離ればなれになって
互いをさがしもとめていた男女が見付宿の祇園会の夜、
再びこの町で再会して結ばれる…
など男女の色恋に染まるものが多いと思います。
西光寺も縁結びのパワースポットとして、
恋の悩み多き男女が諸事情をかかえながら
密かに足をはこばれる聖域。
見付宿…
【一年に一度許される神々の熱い逢瀬】
【恋する男女の再会物語】
そして
【恋のはじまりを予感させてくれるパワースポット】
恋の街見付(こいのまちみつけ)…
演歌の歌詞にでてきそうな言葉ですが、
“見付宿恋物語BIGスリー”
とでも呼びましょうかね。
落ちていく恋のはじまり、
まずは…
あなたも西光寺参拝から…如何ですか…和尚のひとりごとでした。
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