和尚のひとりごと “季節の風たちよ…淋しい人の心に吹け”
令和二年のゴールデンウィークがはじまりました。
いつもなら陸地に空に海へと、
たくさんの人の移動がはじまる頃です。
でも、
新型コロナウイルスによる感染拡大防止のため、
不要不急の用事、
住んでる都道府県から
県境を越えて移動しないようにと
要請がだされております。
そのためでしょうか、
ついつい走っている車、
駐車している
車のナンバープレートを見てしまう私です。
遠くには行けなくても
近くに楽しさを見つけて過ごす。
人の多さが心配なら、
早朝や明るい街灯に照らされた歩道を散歩するのも
気分転換になります。
きっと、
日本列島たくさんのお家でアイデアがあふれて、
ご家族でお過ごしのことと思います。
毎年、
花は咲き、
美しい景色もまた帰ってきます。
今年の連休は辛抱して、
出かけることは控え、
一日でも早くいつもの普通、
あたりまえの日常が訪れることを願う私たち、
その心は…
ひとつでありたいと思います。
お寺も静かなものです。
今日は…
境内にオールディーズが響きわたり、
懐かしさと明るさを伝えてくれています。
参道を歩く人の姿も少なく、
代わって
風に飛ばされた落ち葉が自由に駆けています。
その楽しそうな風景に、
ここで過ごす
私自身の楽しさをまたさがしている私です。
揺れる木々の小枝、
その音に重なり鳥たちも空を飛ぶ、
そして空は高く高く青く、
春から夏の狭間、
新緑輝く安らぎを描いております。
この場所を良しとして心は弾む。
遠くにいかなくても、
近くもまた良し。
それがまた、
遠くの場所へと続く道の入口なら気分もよろし。
春夏秋冬、
景色は変わりませんが、
不自由な生活に心が荒んで、
心が変わってしまうことのないように、
“季節の風たちよ、
ここに来たくても来られない、
良縁を願う淋しい人の心に吹け”
落ちついたら
パワースポットにおいでとね…和尚のひとりごとでした。
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