和尚のひとりごと “残りの人生…カウントダウン…我知らず”
十一月も後半となり、
街中はクリスマスの飾りであふれ、
聞こえてきますBGMも
冬をイメージするものが多くなってまいりました。
私のお寺でも、
普段から本堂のなかでは、
リラックスしてお参りできますように
ジャズを流しておりますが、
数日前から
クリスマスバージョンの音色に変えて、
寺院のなかに
教会のような雰囲気のメロディーが響いております。
まあ、
これも
いまにはじまったものではなくて、
数年前からこのように、
そのときの季節を
感じてもらえるものをえらんで流しております。
せっかく日本人として生まれて、
日本に住んでいるのですから、
四季を知り、
四季を味わい、
四季を感じて記憶とする。
そんな風に過ごしてほしいなと、
私のメッセージもこめて響いている音楽。
そんな
お寺も少ないとは思いますが、
正反対のイメージするものだからこそ、
“以外といいね!”
…が見つかるのかも知れませんね。
さて、
晩秋は哀愁の季節。
この季節は、
私が知っている
市内の和尚さまのお別れの式があったり、
遷化されたりと、
和尚も人の子、
いつかは遠くへと旅立ち、
去って帰らず、
逝って跡なしです。
生きることを説いているから、
その瞬間も
安らかな心で旅立ちを迎えることができるかどうか、
無理かな私には…笑。
私が磐田市で過ごしている三十数年間の間、
たくさんのことを教えていただいて
先に旅立たれた和尚さんたちを思いだすと、
お酒好きも多し。
あちらの世界、
楽しく宴会をくり広げておられるだろうか。
いつか、
私もそちらの枡席へ、
あちらの世界では新参者ですからね…
それもまた密かな楽しみです。
残りの人生、カウントダウン…我知らず…和尚のひとりごとでした。
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