西光寺のブログ

磐西しごと図鑑

お名前　（下村　恒）　　職業名　（住　職）

 

１　高校時代はどんな生徒でしたか？

 

私の性格は中学校時代から内向的で、

自分から知らない人と話すことがとても苦手でした。

そんな私がその性格で高校に進学して最初の年、

クラスメートのなかに性格が明るい友人がいて、

彼の影響で…

同じ高校の三年間を過ごすなら

明るくいかないとつまらないと思うようになり、

性格が社交的、

自分から笑いをとりながら

話しかけられようになりました。

私にとっての高校時代は、

性格を変えてくれた友との出会いであり、

部活動に情熱をそそいでいた三年間、

青春そのものでした。

 

２　高校卒業後はどんな進路先に進まれたのですか？

 

生まれも育ちも関西、

その故郷の滋賀県にあります

“延暦寺学園比叡山高等学校”

を卒業したあと、

京都市にあります

花園大学仏教学部仏教学科に進学して四年間の大学生活でした。

 

３　現在、どのようなお仕事をされていますか？仕事内容を教えて下さい。

 

旧東海道の宿場でありました静岡県磐田市見付にあります、

時宗東福山西光寺（じしゅうとうふくざんさいこうじ）の住職として

お寺におります。

仕事内容は、

仏さまの教えを伝える布教と宗教儀式、

あとは、

心の安らぎをかもしだす境内の環境作りです。

現在は、

縁結びのパワースポットとして有名になりましたので、

県内外から参拝に訪れてくださる

みなさまへの説明と案内、

ときには人生相談の話し相手になっております。

 

４　今の仕事を選んだ動機や理由は何ですか？また、いつ頃からなろうと思ったのですか？

 

私自身がお寺で生まれましたので、

幼少の頃からお寺の生活のなかにおりました。

ただ、

小さいときから

『お坊さんになりなさい』

とは言われたことはなく、

自分の生き方、

自由な選択肢で見守ってくれた両親でした。

そんな私に磐田市にありました

親戚にあたる西光寺の先代ご住職から

『跡取りとして来てほしい』

というお話しが小学校の頃あって、

最後、

高校三年生のとき、

“お坊さんになって磐田市へいく！”

ということを自分自身の意思で決めて、

大学卒業後はご本山にてお坊さんの修行に入り、

修行を終えた２４歳のとき

磐田市にあります西光寺に入山させていただきました。

 

５　仕事をやっていて最もやりがいがを感じることは何ですか？

 

お経によって心の拠り所を与えることはもちろんですが、

それに合わせて

いろいろな世代のみなさまと

お話しができるところに喜びを感じております。

小学校一年生から八十歳以上の方まで、

それぞれの年齢に理解できる

お話しができることがとても楽しいです。

とくに自分のお寺に誇りを持っておりますので、

その良さを伝えながら

お話しできるところがまた喜びです。

そして見付、

磐田市の歴史や

文化もいっしょに伝えるお役目も果たしながら、

まちづくりの一助を担わせていただいております。

【知らなければ語れない　語れなければ愛せない】

これからもそんな私でありたいと思います。

 

６　最後に西高生へ一言お願いいたします！

 

私は、

高校の友人によって性格も変わり、

明るく生きることの楽しさを知りました。

きっと、

みなさんも磐田西高等学校の三年間、

人生を変えてくれる友との友情と出会いがあるかもしれません。

そして、

私は高校時代、

部活動においては青春の情熱を燃やし、

おかげさまで、

中学校から続けていたバレーボール部、

高校では準レギュラー、

滋賀県大会にて二度、

創部以来、

初めての快挙であった三位の成績を残すことができました。

これは、

いまも私にとって消えることのない心の勲章です。

どうか、

みなさんも心の勲章と呼べるものを

たくさん得られる

磐田西高等学校でありますことをお祈りしております。

そして、

一度きりの高校生活、

その時間の使い方は、

みなさんお一人お一人の自由、

そんなでっかい自由なキャンバスに

あなたらしい三年間を描いてください、

そんなあなたを私はいつも応援しております。