西光寺のブログ

子どもの日も夕方を迎えました。

高く昇っていたお日さまもゆっくりと、

朝とはまたちがうオレンジ色、

徐々に染まっていきます。

少し吹いていた風は穏やかに、

木々と戯れる様子も静かになってまいりました。

今日も、

何組もの人たちにお参りいただいて、

それぞれ胸に秘めた願いを残しご縁を結んでいかれました。

ザワついた雰囲気も無く、

ただ静寂と向きあえるところ。

仏さまとゆっくりお話しができて、

自分の心と目に見えないなにかが結ばれる瞬間、

ここの良さを感じていただけるのではないでしょうか。

まあ、

来てみないとわからないということですかね。

この磐田市内ひとつをとっても、

市内にたくさんの寺院があり、

それぞれ深い歴史を刻み、

そして、

いまに伝える。

各寺院それぞれ、

そこだからこそ話せる良さがあり、

それを求めて人が足をはこばれる。

それがまた、

数百年経ったいまも残り、

たくさん存在している寺院の意味だと思う私です。

人の思いも千差万別、

その人に合ったたくさんの仏さま、

心の癒やし場所があってあたりまえ、

だからこそ、

その心が求める場所が必ず何処かにあるはずです。

求める心、

それがなにかは、

ご本人だけがわかること。

できることなら、

いろいろな人の心が求める、

それに対応できる

いろいろな意味がある寺院が増えることを望んでおります。

『うちには、歴史も浅く特色もありませんから』

…それではなにも生みません。

『うちのお寺は、これが自慢なんです』

…という必ずなにかがあり、

そこだからこそできる

寺院の形やとり組みがあるはずです。

時代も令和になりました、

それに気づいていただける、

これからの若い和尚さまたちでありますことを

願う私でもあります。

“磐田っていいなあ、いろんなお寺があって心も安らぐ”

今日の私の心ならあのお寺へ…

そんな選択肢たくさんの磐田市の寺院であるのなら、

これからの時代を思うと、

伝統から開放された…

それが求められる寺院のあるべき姿ではないでしょうかね。

昔を守るも良し、

時代に合わせて変えていくのも良し。

和尚さんたちこそ

日頃より仏さまと向き合う環境にあるのですから、

ひらめきや知恵を授かる日が訪れたなら

どんなに幸せでしょうか。

さてさて、

私こそ向き合わなければ…

考えも自由すぎる私ですから。

と思いつつ、

まあ、

それも西光寺の特色のひとつでしょうか。

今日最後のお参り、

午後五時前、

縁結びのお参りにお越しのお嬢さんお二人…

帰られたのは…午後六時をまわっておりました。

滞在時間一時間以上、

『うちは午後五時で終わりですよ』

とは言いません、

これがうちのお寺の自慢です…和尚のひとりごとでした。