和尚のひとりごと “真心の言葉…相棒はタキシード”
月日は流れて三月にはいりました。
春の妖精たちも冬の妖精に気を遣うことなく、
風にいっぱいの便りを乗せて、
街中にとどけているようです。
おかげさまで、
今日一日は、
みなさまの街でも春を感じられる景色に
出会えるのではないでしょうか。
さて、
今日はこの街にあります公立高校の卒業式。
大きな夢を持って羽ばたいていく若者がたくさんおられます。
お天気もそれを察して、
お祝いのはなむけにと
お日さまを贈りとどけてくれたのでしょう。
とてもありがたいことです。
さて、
私の末っ子が通う市内の高校も卒業式。
喜びと悲しみ、
笑顔と涙が交差する日となります。
そして、
私は来賓として卒業式へと出席させていただきます。
壇上での挨拶もお願いされておりますので、
十年ぶりになるでしょうか、
卒業される生徒さんたちへ、
壇上からお祝いの言葉をお伝えするのは。
過去、
何回も経験しておりますが、
緊張のときもありました。
普段、
いつもの道を
10キロ走っているときは動悸などないのに、
来賓席に座っていると心臓がはやくなってまいります。
そんな緊張感でそのときを待ちます。
紹介されたあとはもう堂々と壇上へ。
壇上にのぼってしまえば緊張感など消えてしまい、
みなさんに伝えたいことを
前もってしたためておいた祝詞を頼りに
約10分間ほどでしょうか、
心と気持ちをこめて語らせていただきました。
どこか…
一部でもいいから、
心に残る言葉をお伝えできたならと、
ゆっくりお話しさせていただきました。
卒業式が終わっても、
卒業生は、
きっと友だちやクラスメートといっしょに今夜、
どこかで待ち合わせ、
カラオケなど、
ひとときを過ごすのでしょう。
卒業生にとっては、
とても大事…
残された今日の時間なのです。
卒業式を終えて来賓退場、
体育館を出たところで、
お子さんが卒業生のお一人である
三年生PTA役員のお母さん、
『私の語りに涙が出て泣いてしまいました』
と。
そして、
高校の同窓会役員として出席されております、
元市会議員さん。
『下村さん、さすがだね。祝辞を聞いていて、泣きそうになってしまった』
とご感想を。
その会場や場所に違いがあっても、
そこにいて下さった方々に届く真心の言葉。
これからも、
そんな言葉を伝えられるような私でありたいと思います。
お役を終えてお寺にもどってきた私、
壇上へいっしょにのぼった自前のタキシードも…
『和尚!おつかれさま』と褒めてくれました…和尚のひとりごとでした。
コメント
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みなさん、
いつもいつも
ひとりごとを覗いていただいてありがとうございます。言葉は難しく、
なかなか人の心にとどく文字も浮かんでは来ませんが、
相手のことを思い、
真心をこめてお伝えすることに心がけております。この気持ちは、
これからも大切にしていきたいと思います。タキシード…
お褒めいただいて感謝を申しあげます。徒然に
和尚
和尚さん
お久しぶりです。
お疲れさまでした。
おそらくお経を唱える時の
リンとしたお声で祝詞を
お伝えしたことでしょう。
きっと、
卒業生、在校生、来賓の方、父兄の方、
先生方にも真心の言葉は伝わったと思いますし、これからの道のりに一筋のひかりとなって皆さんの心に残ったと思います。
もう、うん十年前になることでしょうか
懐かしく卒業式の時のことを思い出し
高校の時の友達の顔が、、、、、
お互いに歳を重ねそれぞれの人生模様
今日巣立って行った卒業生の方々も
大きな夢をもって羽ばたいて行って
下さればと、、、、、
お疲れさまでした。
タキシード
お似合いですよ(^_-)-☆
徒然に