和尚のひとりごと “夜の時間の使い方”
やむ気配の無い雨が降り続いている夜です。
今夜も未明まで、
潤いの時間が過ぎていきそうです。
平日の夜ではありますが、
午後十時を迎えるこの時間、
まだまだ店内はお客さまで賑やか、
勉強から仕事の打ち合わせ、
パソコンの画面を眺めながらの資料作り、
仲のいい仲間たちでしょうか、
数名で買い求めるコーヒー、
いろいろな人間模様が周りにひろがっていきます。
私はというと、
このひとりごとを書きたくてキーボードをたたいております。
小刻みな音がモニターに一文字一文字を描き、
私の伝えたい言葉を残してくれます。
文章が苦手な人は、
このうちこむ作業というより、
記していきたい言葉、
思い自体が浮かんでこないものなのでしょう。
ひらめきといいますか、
どんどん言葉があふれてくるその瞬間は、
そのひとだからわかる楽しさ、
生まれてくる言葉にこめたメッセージを誰に伝えるでも無く、
でも、
この思いを残しておきたい。
私もそんな感情につつまれたとき、
ここに足をはこび頭の言葉を書き残しているのです。
こんな遅い夜、
自宅でできないの…?
私もできることなら
落ちついた我が部屋で書いてみたいものですが、
ゴロンと私の部屋に寝転び、
テレビを見ているのがおります。
それを見ているだけで気分的にイヤになりますから、
こうして外に落ち着きを求めて出かけてきます。
もう還暦の言葉が見えてくる
中頃を通過したようないい大人が、
何時間もテレビを見つづける、
頭…脳にはよくないでしょうね。
情けなくなることが多い私です。
でも、
そんなことは本人の責任、
心配などしません。
私は同じ夜の時間の長さでも、
その使い方をよく知っていますから、
テレビで時間をつぶすことなどはいたしません。
こうしていると文章力のトレーニングにもなります、
またそれは、
いろいろな資料を作るときの勉強にもなります。
それよりも、
やっぱり頭に描く自由な言葉の遊びが楽しいと感じます。
『このひとりごとを覗いていますよ』
と直接お目にかかって
ご本人からお聞きしたこともあります。
ひとりごとでありますから、
強制とか押しつけ、
いままでそんなこと思ったことはありません。
『こんな考えもあるんやな、こんなことを思う人もおるんやな』
と知ってくださるだけで十分です。
これは書きたい…
となにかを思いついたときしたためておく宝箱。
もちろん鍵は開けてあります。
誰でも開けられるように。
まるで、
うちの本堂のようですね。
これからもこんな思いで一人書きしていくことと思いますが、
よろしゅうお願いを申し上げます…和尚のひとりごとでした。
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