和尚のひとりごと “私…お役にたちたいので”
一月も二十日間を過ぎて、
各地の賑やかさも落ちついてきました。
日常をとりもどしたということでしょうか。
西光寺の境内、
平日の静かさは、
またいいものだと感じるこの頃です。
経営の立場からなら
もっと人にあふれた観光地のように、
つぎからつぎにと人がおしよせるのもいいのですが、
本来の静寂の場である聖域を変えてしまっていると、
第三者の目で眺めると、
そのように感じることがあります。
静かに物思いにふける良さがお寺、
たくさんの人々の心のよりどころがお寺、
相対した両面を持ちながら
バランス良くの寺院経営が、
これからのお寺さまに求められる
技量、知識、行動力、先の時代を読む目、
これらが、
若い僧侶が兼ね備えなければならないものなのでしょう。
そんなことを考えながら、
じゃあ西光寺は?
と尋ねられたら…私ならどう答えるだろうかと。
もちろん本音からいけば、
たくさんのみなさまに
足をはこんでいただけるところにしたいですし、
知名度をあげたいと思いますよね。
そのためには、
いろいろな寺院活用をとりいれ、
とにかく
誰にとっても開かれたお寺であることがはじまりです。
この街にもたくさんのお寺がありますが、
お隣のお寺さんでは、
座禅会やヨガなど、
本来の形をとりはらい、
開かれたお寺になりつつあります。
これは、
とてもいいことで、
このようなお寺が
もっともっと増えてくることを望んでおります。
それぞれのカラーというより、
いまの和尚の寺院への思いを形にするだけで
オリジナリティーにあふれたお寺が生まれると思います。
そして、
またひとつ
足をはこべる聖域が身近になるということでもあります。
ここ
旧東海道見付宿には九ヶ寺のお寺さんが長い歴史を伝えております。
まずはここから…かな。
大きな壁は、
和尚さんたちの性格と考え、人柄にもよるんですよね。
気難しい人や上から目線の人、
偉そうにしている人など、
和尚さんにもいろいろなのです。
このあたりにしておかないと怒られますわ…笑。
昨日、
磐田市役所へでかけた折、
お話しさせていただいたある課の担当職員さんから、
『西光寺さんはいろいろ使わせていただけるから』
と、
イベントに
利用された方から喜びの言葉もいただくと教えて下さいました。
私…失敗しないので…
ではなく…
私…お役にたちたいので…caféにて和尚のひとりごとでした。
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